慢性の痛みに対する読書療法

  • 当院では、慢性の痛みに悩んででおられる患者さんに対する治療の一つとして、痛みに関する本を読むこと(読書療法)を勧めています。

  • 痛みが長くなってくると、「なぜ私だけがこうなるのか」と思いがちです。

  • お勧めている本の中には、似たような症状に悩んできた人々が存在し、どのように痛みを乗り越えてきたか、いかに痛みを手放すことができたかの経緯が書かれており、患者さんの参考になるようです。

  • 最近のお勧め(#1)は、「伊藤かよこ 人生を変える幸せの腰痛学校 プレジデント社 2016」(#2)です。

  • 外来の患者さん(70代女性)で、読書後に、「お先真っ暗と思っていたが、読んでいるうちに目からウロコで、気が楽になった」という感想をもった方がいました。

  • 痛みが長びく要因には、症状をどのように解釈(認知)し、その結果起こる行動による悪循環があります。その観点で、慢性痛の治療は認知行動療法と運動(リハビリ)が大切です。

  • 外来では、患者さんのもつ不適切な解釈に対し、異なった解釈があることを示したり、運動の調節(#3)、行動の結果起こる筋肉の治療(トリガーポイントブロック注射)を行っていますが、外来の短い時間の中では、できることに限りがあります。

  • そこで、次の受診までに自宅できる宿題として読書を勧めています。

  • 症状の不適切な解釈については、腰痛学校にこのような言葉がありました。

  • 頭痛持ちの人は、自分のことを「頭が悪い」とは言いませんよね。でも、腰痛をかかえている人は、よく「腰が悪い」って言いますよね。その腰が悪いという思い込みが腰痛を作るんです。

  • その他に、私がこの本で心にのこった言葉はここにあります。

  • 痛みの慢性化につれ、認知や行動の変化を起こすことは簡単なことではありません。

  • 変化を促すために読書の他に助けてもらうのは箴言です。

  • (人生は)思った通りにはならないが、やったとおりにはなる。荒了寛リンク

  • 現在は過去の積み重ねにより出来上がっています。過去と他人は変えられません。

  • 将来の自分を変えるために今出来ることを考え、実行してみませんか。

  • #1 その他のお勧め
  • #2 著者からのご厚意でこの本の小冊子(ダイジェスト版)を頂きました。
  • #3 ほどんど動いていない人は少しづつ動くように、動きすぎ(過活動)の場合には、適度に休みをいれるように指導します。
  • #4 院長はこのNPOの理事をしています。
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